1 / 10 BREAD JOURNEY 09
輪のパンが、棒に並ぶ
パン屋の子どもが、古い町の話を聞いていました。「輪のパンを、棒やひもに通して運んだ人がいたんだよ」。子どもは、かごの中のぼくを持ち上げます。ぼくはベーグル。真ん中に、ぽっかり穴があいています。その穴からのぞくと、向こうの顔が少しだけ見えました。丸い形はドーナツに似ていますが、作り方も歯ごたえも同じではありません。ぼくの輪には、どんな秘密があるのでしょう。子どもはエプロンを結び、職人のそばへやって来ました。今日は、穴の向こうにある物語を見つける日です。
もっと知りたい!
穴を使った運び方は、形の便利な使い道のひとつです。それだけが穴の起源だと、決めつけることはできません。
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