ナン — 熱あつい壁かべをのぼったパン
タンドールを前に、これから焼く生地を整える北インドの職人1 / 10
BREAD JOURNEY 04

ぼくの行いき先さきは、あの壁かべ?

北きたインドの料理店りょうりてんの朝あさ。ぼくは、粉こなのついた台だいで休やすむ、小ちいさな生地きじです。目めの前まえには、深ふかい穴あなのような窯かま、タンドール。中なかから熱あつさが伝つたわってきます。先輩せんぱいのナンが出でてくると、表面ひょうめんはぷくぷく、ところどころに茶色ちゃいろの焼やき目め。「あの中なかの、どこに寝ねていたの?」とぼくは不思議ふしぎに思おもいました。答こたえは、底そこでも棚たなでもありません。なんと、熱あつい壁かべに貼はられていたのです。職人しょくにんの手てが近ちかづいてきました。ぼくもこれから、壁かべをのぼるパンになるのでしょうか。

もっと知りたい!

タンドールは、内側うちがわに強つよい熱ねつをためる窯かまです。ナンだけでなく、串くしに刺さした肉にくなどを焼やくことにも使つかわれます。

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