ロティ・チャナイ — 朝あさの空そらを舞まうパン
朝のママック店で料理人がロティ・チャナイの生地を大きく広げ、子どもが見守っている。
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BREAD JOURNEY 16

朝あさの店みせで、くるり

まだ空そらが青あおくなり始はじめたころ、マレーシアのママック店てんから、鉄板てっぱんの音おとが聞きこえます。わたしはロティ・チャナイ。丸まるい生地きじの姿すがたで、油あぶらをぬった台だいの上うえに待まっています。料理人りょうりにんが手てをすべらせると、わたしはくるりと回まわり、朝あさの空気くうきへ大おおきく広ひろがりました。「飛とんでいる!」と、席せきの子こが目めを丸まるくします。けれど、これは見みせるためだけの技わざではありません。小ちいさな生地きじを破やぶらず薄うすくし、軽かるい層そうを作つくるための、何度なんども磨みがかれた動うごきなのです。

もっと知りたい!

ママック店てんは、インド系けいイスラム教徒きょうとの食文化しょくぶんかから育そだった食堂しょくどう。今いまでは多おおくの人ひとが集あつまる身近みぢかな場所ばしょです。

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